NEWS | 建築
2018.12.11 15:53
スペイン・バレンシアのRocafortに建てられた「HOFMANN HOUSE」は、庭に囲まれて統一された景色を演出した住宅で、遠景には海が広がり、心地よい風が吹く、幅広で細長い敷地が特徴的だ。
同建築を手がけたのは、地元の建築設計事務所 FRAN SILVESTRE ARQUITECTOSだ。
敷地の長い横方向にT字型の突き出した覆いが取りつけられており、居住スペースの骨組みになっている。この形状は、海を感じさせるものであり、外部からの視界を遮断し、隣人を気にせず生活する感覚をもつこともできる。夏には南からの日光を抑え、冬には日光を通してくれる。この屋根は歩くこともでき、敷地全体を楽しめる見晴らし台のようにも機能する。
キャビネットが構造となり各スペースをつくるとともに、プライバシーを守り、移動と空間利用の可能性を広げている。カンチレバーにより陰になった主室は、屋外と連続的に配置。インテリアのユニットは水まわりや、庭の静かな場所に位置する寝室スペースをつくっている。角にある書斎にはいちばんの見晴らしが広がる。
覆いとキャビネットという2要素は、プールの水面と同じレベルにある石造りの基礎の上に置かれ、その他の家の機能は地下部分に配置。これらのスペースは、敷地内の自然な勾配に合わせて作られている。