開発が進む香港の西九龍文化地区に、新たな建築が誕生する。UNStudioが手がける舞踊芸術と舞台芸術のための世界規模の劇場「Lyric Theatre Complex」の設計案が公開された。

同地区は、オープンな公共スペースと広大な文化施設が結びついた40ヘクタールのウォーターフロントの文化地区で、美術館、劇場、コンサートホールが集結。視覚文化美術館「M+」も同地区に建設中で、活気に満ちた地区になりつつある。さまざまな芸術分野が相互作用し、協力し、革新し、発展することを目指している。

さらに、ここでは多彩な文化を提供する一方で、全長2キロの長いハーバーフロントの遊歩道に沿って、多目的住宅、オフィスビル、23ヘクタールの公共スペースと広場も設けるという。

「Lyric Theatre Complexの敷地には制約があり、それゆえ、この非常にコンパクトな建物でさまざまなプログラムを組み合わせるには、数多くのやりがいのある課題がありました。最終的には魅力的な舞踏と演劇の世界を披露する、活気あふれる建物を作りました。これは香港の観客の将来的なニーズに対応するものです」と、同事務所の建築家 ベン・バン・ベルケル（Ben van Berkel）は語っている。