NEWS | テクノロジー / 建築
2018.12.06 14:48
Hyuntek Yoonが率いるニューヨークの建築設計事務所 nooyoon designは、2020年のドバイ国際博覧会の韓国館デザイン案を公開した。
同事務所はこの案でユーザーがクリエイターになるプロセスとしての「モビリティ」を提案。韓国のテクノロジーを通じた進歩という考えを、世界中から集まる来場者とシェアする構想だ。
同案では、物理的でも仮想的でもある空間を提供するもの。箱型の建築は全方向に膨張しており、情報の急激な増加に対応できない状況を表現。この物理的な空間が限界に達して、今度は仮想的な空間が展開・拡大していくことになると言う。
来場者はいかにしてその仮想空間を体験するのか。まずは特別なアプリケーションをパーソナルデバイスにダウンロード。アプリケーションを通じてパビリオンの外壁に来場者自身のテキストや画像、動画を投影できるようになってる。さらに、同館の基本モジュールを構成するピクセルの形状、大きさ、色、模様を自由に設計して、SNSで共有することができる。そうして、来場者はユーザーであるのと同時にクリエーターとなる。
展示のスタートを飾るこのCubeは、世界最大のVR空間。この15㎥の空間にはHD QLEDパネルを並べ、VRを360度で構築。
外壁は、万博のサステナビリティというテーマを満たす環境に優しいETFE(エチレンとテトラフルオロエチレンの共重合体)を使用。紫外線や大気汚染物質の影響を受けず、ガラスの重量のわずか1%であるため、鉄骨の重量を最小限に抑え、大きなコスト削減もできるとしている。