豪・ニューサウスウェールズ州政府の高速鉄道網建設
シドニーとその他の都市を結ぶ4ルートを構想
地域経済の活性化や雇用の拡大を目指す

オーストラリア・ニューサウスウェールズ州政府は、次期政府において高速鉄道網の建設を開始すると発表した。同州の中心都市・シドニーとその他の都市を結ぶことで、州全体の移動時間を大幅に短縮するという。

政府はすでに4つのルートを提案しており、最適なルート、列車の速度、駅の位置について高速鉄道の専門家による検証作業が行われる予定。高速鉄道網が完成すれば、人々の住む場所や通勤方法に、より多くの選択肢が生まれることになる。

地域経済の活性化や雇用の拡大、生活の質の向上が主なねらいの同プロジェクト。セントラルコーストとニューキャッスルを通る「北ルート」、ゴールバーンとキャンベラを通る「南部内陸ルート」、リスゴー、バサースト、オレンジ/パークスなどのを通る「西ルート」、ウロンゴンとナウラを通る「南沿岸ルート」の4ルートで、すべてシドニーから300キロ以内とのこと。

同州副首相兼地域開発大臣のJohn Barilaro氏によると、「地域の旅行をより早く、より安全に、より簡単にすることは、ニューサウスウェールズ州の地方の町や都市に、投資やビジネス、ライフスタイルの構築、観光を容易にすることで、大きな経済効果がもたらされるでしょう」と語っている。End