NEWS | プロダクト
2018.11.27 12:12
ドイツの大型3Dプリンターメーカー・BigRepは、E-モビリティやオートメーション用のアプリケーション向けの3Dプリンターによる革新的なプロトタイプを、世界有数の付加製造(Additive Manufacturing)展示会「formnext」において公開した。
これは、同社のイノベーションコンサルティング部門「NOWlab」がデザインし、同社の大型3Dプリンターで作成した、E-モビリティ・アプリケーション向けの2つの革新的なプロトタイプを初披露したもの。
ひとつは実用的な電気バイク「NERA」。3Dプリンターを最大限に駆使することで、さまざまなロットサイズの最終用途部品の製造が可能となり、リードタイムやコストの削減、サプライチェーンの最適化、サプライヤ・ネットワークへの依存軽減が実現するという。
もうひとつはパッセンジャーシート「Aero Seat」だ。これは、航空宇宙科学の発展をベースにした画期的な自律運転技術用の座席。運転手の体型に合わせ、生物工学にもとづく質感や外観、感触を用意。製造前に3Dボディスキャンすることで、長距離移動によるストレスや身体の不快感を低減でき、これまでにない快適さをユーザーに提供する。
その他、付加製造における先進アプリケーションとして、柔軟なハンドリングアプリケーション用に設計された適応型ロボット・グリッパーや、フル・オートメーション製造環境用の360°可動式産業プラットフォームも初公開している。