Foster + Partnersによる新高層建築プロジェクト「The Tulip」
ロンドンの新しい公共文化施設へ

ロンドンの建築設計事務所 Foster + Partnersは2018年11月13日(火)、新たな高層建築プロジェクト「The Tulip(チューリップ)」をロンドン市に提案した。

同建築は、ピクルスのキュウリを意味する「ガーキン(The Gherkin)」の愛称で知られる超高層ビル「30セントメアリーアックス(30 St Mary Axe)」の隣に位置する、新しい公共文化施設。

21世紀に入り、ロンドンには世界的な金融中心地の成長を反映した新しい高層ビルが立ち並んでいる。さらにシティは、ワールドクラスの観光施設による「カルチャーマイル(Culture Mile)」を設立し、中心となる「スクエアマイル」を活性化させる提案を行ってきた。

今回の305.3メートルの高さを誇る、ユニークで観光客をひきつける建築プロジェクトでは、シティ内の市民の参加を促し、The Gherkinによる公共サービスの強化をめざしており、さまざまなイベントで幅広く文化的・経済的な成果を上げようともくろんでいる。

ロンドンの州立学校の子どもたちには、最上部の教育施設に年間20,000席を無償で提供。都市の歴史とダイナミズムを生かす革新的なツールを活用して、未来の創造的な若者の心を刺激し、国家的なカリキュラムを遂行するという。

約300メートルの高さからは、ロンドンを見下ろすこれまでにない見晴らしが楽しめる。展示ギャラリーには、あらゆる年齢層の人々をひきつけるファサード上の連絡通路、室内ガラススライド、ゴンドラを設置。来場者はインタラクティブな装置を使ったり、ロンドンの歴史について専門のガイドから説明を受けられる。この体験は、街を360度見渡せるスカイバーとレストランで完璧なものとなるだろう。End