デンバー美術館で展覧会「ディオール:パリから世界へ」が開催中
展示デザインはOMAの重松象平が担当

アメリカ・コロラド州のデンバー美術館では、展覧会「ディオール:パリから世界へ(Dior: From Paris to the World)」が2018年11月19日(月)から2019年3月3日(日)まで開催中だ。

同展は、ディオールのファッションハウスとしての歴史と創業理念を解説しながら、同ブランドの7人のクリエイティブ・ディレクターによるさまざまな特徴を披露するもの。

▲© Naho Kubota

200点を超えるクチュール、アート作品、工芸品、アクセサリー、ジュエリー、写真、スケッチ、ビデオ、その他のアーカイブ資料を展示。70年以上におよぶディオールの遺産や、同ブランドの歴史やクリエイティブ・ディレクターたちの卓越したインスピレーションによる、世界への影響力を概観する。

アメリカでのディオール初の回顧展となる本展では、環境の大きな変化やアメリカの来場者に向けて別の物語を作る必要性に応えようと、建築設計事務所 OMA重松象平が手がけるデザインは、多様性と創造性というブランドの一貫した長い歴史を、空間の旅として創造し、形や物質性の面から展示品の質を高めている。

▲© Naho Kubota

▲© Naho Kubota

「ファッション分野の展覧会の出品作は、衣服が商品だということもあって、来場者との密接なつながりが生じ、もっと個人レベルで自分の想像力を働かせてクチュールを考えることが可能になります。この関係性があるので、建築家としては展示デザインをより実験的なものにしたり、展示品と関わる新たな没入型の方法を探求したり、確立したりできるのです」と重松は語っている。End