イギリスのデザインファームの アトキンス（Atkins）は、同社が設計したInterContinental Shanghai Wonderland Hotelが2018年11月15日（木）にオープンしたと発表した。

同ホテルは、深さ90mもある閉鎖された採石場を高級ホテルに改装したもの。自然景観を活かしたユニークな用地利用で、「採石場ホテル」と呼ばれることも多いという。

18階建てだが、地上部分は2階のみ、あとは水面下の2階を含む地下16階の建築となっている。岩場の断崖や滝、周辺の丘といった素晴らしいロケーションと自然環境に触発されたデザインが特徴的だ。

滝のごとく水が流れ落ちるような大きなガラス窓や露出した岩肌などは、建物を周囲の環境にシームレスにフィットさせており、地熱や太陽エネルギーを最大限に活用した環境にやさしい建物でもある。

SNC-Lavalin’s Atkinsのシニア・デザイン・ディレクター、Jason Hutchings氏は「優れた建築とは形や光、材料を超えるものです。それは建築が体験する人々に与える良い影響についてです。このホテルは、サステナビリティ、イノベーション、特殊性、ユニークさ、魅力に関する努力の結晶です。これはクライアントと設計チームの功績です」と語っている。