東京大学生産技術研究所には100を超える研究室があるという。ナノスケールの物理現象から地球環境まで最先端の色々な研究が進められているが、先ごろここにデザインの研究室が加わった。工学とデザインが一緒になり、人と技術のもっと豊かな関わりを探る試みを展開している。

同研究所は「もしかする未来　工学×デザイン」と題した70周年記念展示を、2018年12月1日（土）から12月9日（日）まで国立新美術館にて開催する。研究から生まれた数々のプロトタイプを、背景に秘められた技術とともに紹介。

機械に人の心を読ませてみると、義足に美意識をまとわせてみると、バスケットボール大の探査機をたくさん海に浮かべてみると…。研究と研究の新しい組み合わせから、想像してきた「もしかする未来」の姿が少しずつ見え始めるかもしれない。

また、同展の関連イベントとして、第４回価値創造デザインフォーラム「もしかする未来」が、2018年12月5日（水）に国立新美術館講堂にて開催される。

同研究所は「工学とデザイン視点の融合による価値創造」をコンセプトとする取り組み「価値創造デザイン（Design-Led X）」を推進。「もしかする未来」を描く試みの数々、展覧会を通じた社会とコミュニケーションの在り方、そして今年度の価値創造デザインにおける重要な取り組みである人材育成について、外部からのゲストを交えて語り合うイベントだ。