NEWS | 建築
2018.11.16 16:59
ナイジェリアの建築家 Kunlé Adeyemiを中心とする建築設計事務所 NLÉは、浮遊構造物のプロトタイプ「MFS IIIx3」を発表した。
これは、都市化と気候変動への取り組みとして水辺に浮かべる組み立て・自律式の建築システム。同事務所が以前にナイジェリアで披露した「Makoko Floating School」の第4プロトタイプで、第3のものを再利用している。
MFS IIIx3は、2018年11月3日(土)から2019年1月6日(日)にかけて開催されるポンピドゥー・センターとMao Jihong Arts Foundationとのコラボレーションによるコスモポリタニズムをテーマとした「Cosmopolis#1.5 : Enlarged Intelligence」展の一環で紹介。
同建築は、中国西部・成都の金城湖に設置。岷江や、紀元前256年に建てられた独創的な灌漑システムがある都江堰市から始まる、同地域の卓越した水利の歴史に新たに加わるものだ。
四川省は洪水や干ばつがなく、中国で最も肥沃な農業地帯と経済的に発展した市街地を有する。MFS IIIx3は水の都・成都にふさわしく、古くて新しい水と文明の関係性に取り組み、再活性化を促している。
NLÉはすでに2018年、小規模、中規模、大規模の3つのモジュールサイズで第3プロトタイプ「MFS III」を成都に展開。木材と成都産の豊富な竹で作られており、屋外コンサートホール、屋内展示スペース、小規模のインフォメーションセンターを共同広場に集め、芸術、水文化と未来のエコロジーについて考える中心地に住民を引きつけている。