NEWS | 建築
2018.11.15 15:07
イギリスの建築設計事務所・Heatherwick Studioは、同国南部・ウェストサセックスに建設する新しい温室のプロジェクトを提案した。
ウェストサセックスにあるウールベディングガーデンズ(Woolbeding Gardens)は、その歴史的背景をもとに新しい温室と庭園の設計を依頼。古代のシルクロードの植物相とそのイギリス式庭園への広範な影響へのウールベディングガーデンズ側の関心をもとに、リサーチをおこなったという。
そこで同事務所は、温室も周囲の屋外庭園も生き生きとさせる、豊かな植栽方法を考案。コンセプトは、花の「がく」のような構造で、「開閉」ができる温室。この動作により、温室内の植物にたくさんの日光をあてながら、自然な換気をも促し、さらにがくが閉じれば温かい環境も作り出すというものだ。
この庭園では、ヨーロッパからアジアへと植物の起源をたどるように、地理的な順序をつけて展示し、ひと回りしながら学習できるように工夫。旅路の最終地点となるこの温室には、温暖な環境を利用して亜熱帯植物種を栽培するそうだ。