建築設計事務所 BIGによるストックホルムの新建築「79&Park」
目の前に広がる国立公園の景観と調和した設計

ビャルケ・インゲルスが率いる建築設計事務所 BIGは、ストックホルムで新たな建築「79&Park」を手がけた。

誰もが愛する国立公園 Gärdetの端に位置するこの79&Park。建築にあたり、建物の形状は周辺環境に敏感で、敬意を払ったものになるように配慮。それと同時に、並外れた住居性と壮大な景観を一度に提示するという選択も行われた。

立地状況に合わせて、北西角と南東角は隣の建物と同じ高さにした。これに対して、公園から最も離れた北東角は視界が良くないので、公園と港の素晴らしい景色が見えるように高層階を設けている。

南西角はGärdetのほうに突き出している。つまり、建築と自然が接するところに人のぬくもりを創り出そうと、外観は最も低くなっているのである。ここが共用スペースとなり、公園に向かって270度のパノラマが開かれ、また、公園の景色に対して住居ユニットの大部分が開けている。

これにより、中央の中庭にはつねに豊かな日光も降り注ぐ。Gärdetにさらなる敬意を表すように、建築は人間のスケールに合わせたピクセルの手法により、巨大さが軽減されている。

この方法で、周囲の景観を反映した有機的な表現が可能になるだけでなく、標準化したサイズのプレハブユニットを用いることで、管理性に優れた低価格の建築物のあり方を提供している。End