オランダ鉄道がMecanoo architectenやGispenと共同デザイン
新型車両の内装コンセプト案を発表

オランダ鉄道(NS)では、通勤客の多い平日には120万人が乗り降りしており、その数も年々多くなっているという。NSはつねに旅がより楽しく快適になる方法を考え、オランダ・デルフトに本拠を置くMecanoo architecten(メカノアーキテクテン)、およびオランダのプロダクトデザイン事務所・Gispen(ギスペン)と共同でさまざまな課題に取り組んでいる。

▲Relaxation zone

新しい列車の内装はすべて乗客の要望に基づくものという。MecanooやGispenとともに、NSは乗客のニーズを調査。車内でしたいこととして、仕事や勉強など集中が必要なこと、読書や映画鑑賞、ゲームなどリラックスできることといった、6つのカテゴリーを挙げた。

さらに、電話のようなコミュニケーション、旅行を楽しむこと、おしゃべりすることなどを望む乗客も見られた。そこで、希望を3つのグループに分け、12種類のフレキシブルなインテリア・モジュールをデザイン。

▲Social zone

デザインの原則は、建築のインテリアと同じ方法でアプローチすること。座席だらけの車両ではなく、全体的なコンセプトを考えた。モジュールは、モジュラーグリッドを用いることでcm単位で使用できるので、ビルのブロックのように車内にぴったりはめ込むことができる。

Gispenのプロダクト兼コンセプトマネージャであるSarah Schifferは「モジュールはあらゆるタイプの車両に合わせられ、各車両での組み合わせも可能なので、混雑時にはスペースを確保でき、混雑がなくなればゆったりと過ごせます。モジュラー方式で、リサイクル可能なデザインというコンセプトは、時代を超えて普遍的に活用できます」と語っている。End