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2018.11.12 15:02
フィンランド・ヘルシンキに新しい中央図書館が、同国独立101周年記念の前日である2018日12月5日(水)に開館する。国の誕生日を祝う国民への贈り物である同館は、17,250平米の規模を誇り、設計は同国の建築設計事務所・ALA Architectsが手がけた。
「Oodi」と名づけられた同館は、国際的に有名なフィンランドの公共図書館ネットワークの中心となり、世界中の図書館の将来の発展に対して新しい先駆的な事例となるもの。
図書を貸し出すとともに、制作スペースや音楽のレコーディングスタジオなど、さまざまな革新的サービスを行う建物も建てられるそうで、年間で250万人の利用者を見込んでいる。
公共図書館はフィンランドの市民生活の中心的な役割を果たしている。公共図書館サービスへのアクセスはすべての市民にとって法律が定める権利であり、それゆえフィンランド人は世界で最も熱心な公共図書館利用者なのだ。550万人の人口に対して年間約6800万冊を貸し出し、フィンランドは2016年に世界一の識字率を誇ることにもなった。
Oodiのデザインは、544件のエントリーから国際コンペを経て選出。ALA Architectsは、ヘルシンキ首都圏から選ばれた利用者と図書館司書による広範な協議を経て設計。これが、同館が提供する多様な用途につながったようだ。