2018年度グッドデザイン賞金賞作品「Bamboo Bicycle」
バンブー製フレームの自転車で村の経済を活性化

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2018年10月31日(水)に今年度のグッドデザイン賞大賞および同賞金賞などが発表された。大賞に輝いた「おてらおやつクラブ」については本サイトでも紹介したが、今回は見事金賞に選ばれた「Bamboo Bicycle」を紹介する。

このバンブー製フレームの自転車は、デザイナー Singgih・S・Kartono(シンギー・S・カルトノ)がインドネシアで手がけるプロジェクト「Spedagi」から生まれたもの。バンブーは、過去の遺物のような村のごとく、安価で過小評価された昔ながらの素材であるが、価値のある製品にもなりうる。

村の最大の問題は村から都市への人材の流出。これにより、村の大きな可能性は損なわれている。そこで、Bamboo Bicycleのユニークさが村に来る人々を引きつける魅力となるという。この自転車はこうした社会運動にふさわしく、クールなモノを好む若い人たちをメインターゲットにしている。

シンギーが考える将来的な最大の課題は、世界中での生活のサステナビリティ。これに積極的に貢献できる現実的な実践のひとつは、手近な資源から基本的なニーズのほとんどを満たすことができる、小さなコミュニティに住むことだ。

なお、このデザイン運動Spedagiは日本でも展開されているので、チェックしてみよう。End