ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館のV&A East project
新たな博物館と収集・研究センターが2023年に開館

O’Donnell + Tuomeyが設計したStratford WaterfrontのV&A新博物館の外観 ©O’Donnell + Tuomey / Ninety90、2018

ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)は、V&A East projectを展開すると発表した。

これは、ロンドンのクイーン・エリザベス・オリンピック・パークに2つの新しいサイトを開設し、互いに接続させるもの。ストラットフォード・ウォーターフロント(Stratford Waterfront)には新博物館を建て、ハー・イースト(Here East)には新しく収集および研究を行うセンターを設けることになる。

Diller Scofidio + RenfroがデザインしたHere EastのV&A新収集&研究センターの中央公共収集ホールの内部レンダリング ©Diller Scofidio + Renfro、2018

このプロジェクトは2023年のオープンを目指しており、同博物館と世界最大の博物館・研究複合施設であるスミソニアン協会(Smithsonian Institution)とのユニークで前例のないパートナーシップの中心にもなるという。

また、同プロジェクトではV&Aの360度の視界を提供し、以前には実現しなかった方法でその作業の幅を拡大。ロンドン東部の活気に満ちた創造的なハブのなかにあって、市内で最も急速に成長し多様である4つの地区に囲まれており、近隣地域とグローバルな視座にしっかりと根ざしている。

▲スペイン・トレド近郊の破壊された1490年頃のアルタミラ宮殿からの寄せ木の天井が、実際どんなふうに建築要素としてセンターに設置されるかを示す内部のレンダリング ©Diller Scofidio + Renfro、2018

ハー・イーストの新収集&研究センターは博物館の保管庫という考え方を再考。来場者は、品々がどのように収集、手入れ、管理、保存、調査、展示されるのか、そしてどのように過去、現在、未来を理解するのに役立つのかを明らかにする、舞台裏の旅に誘われる。250,000点の収集品専用の建屋であり、コレクションの幅を広げる917のアーカイブが追加されるそうだ。End