NEWS | ソーシャル / 建築
2018.11.02 14:00
太陽エネルギーを活用するオランダのデザイナー・Marjan van Aubelは、「Power Plant」という作品を発表した。
これは、ロッテルダムのHet Nieuwe Instituut(The New Institute)、建築家のEmma Elston、研究者のYasmine Ostendorf、スマートで持続可能な建築向けのガラスファサードを手がける企業・Physee、アムステルダム大学と共同で開発するもの。
世界の人口は増加しており、食糧需要も増加している。新しいテクノロジーで農業はより効率的になるが、そのためには相当量のエネルギーが必要となる。そこで、太陽エネルギーを使って、ひとつのシステム内で電気と食糧の両方を獲得することを目指している。
Power Plantは、透明なソーラーガラスを利用した温室で、室内環境を維持する電力を供給する。デザインの力を使うことで、食糧と電気の両方を獲得し、未来の植物を育てるという。Power Plantを屋上に設置すれば、食糧を直接供給できるので、フード・マイレージを減らすことが可能。
この研究は、農業分野におけるエネルギー転換に寄与することがねらい。ソーラーガラスは、栄養分を含んだ水を汲み上げる水耕栽培システムに電力を供給し、従来の土壌栽培と比較して最大90%の水使用量を節約。太陽光に加えて、彩色LEDライトは植物の成長を促進し、収穫量は最大4倍に増加するそうだ。