NEWS | プロダクト
2018.10.24 17:02
オリジナル仏壇や仏具の販売や葬儀サービスを提供する株式会社まなかから硝子を使った仏壇「澄壇(すみだん)」が販売されている。
デザインを担当したのは、DESIGN FOR INDUSTRYの北川大輔氏だ。
特徴的なのは、仏壇の素材としては珍しい透き通った硝子だ。「新しくも相応しい祈りのかたちを」という想いから設計された本製品は、従来の仏壇にはない“無垢で神聖な印象”と“生活に馴染む表情”を実現させるための検討を重ねた結果「硝子」という素材に帰着。
現代では身近な硝子だが、仏教における“七宝”の一つとしてなど古来より神聖な素材として珍重されてきた歴史もあるようだ。
その「硝子」という素材の特性を充分に活かし、光の反射・屈折・透過を用い、簡素さの中に豊かで美しい表情を生み出した。これを実現しているのは、ガラス同士を45°で固定する「トメ加工」と呼ばれる職人の高い技術だ。
また仏具を置くための革敷物も、革職人の工夫と彼らの技術により実現。全体から細部に至るまで緻密に仕立てられた澄壇は、意外にも和室にも洋室にもよく馴染むものに仕上がっている。