NEWS | 工芸
2018.10.22 17:48
オランダのアイントホーフェンで活動するCarla JoachimとJordan Morineauのデザインユニット「Studio Joachim-Morineau」は、新プロジェクト「Moca」を手がけている。
このプロジェクトは、ドリップマシンを使ったセラミック研究で、技術および工芸と人間/自然のタッチとを組み合わせるという発想から生まれた。ドリップマシンから液体を磁器/陶器に一定のリズムで滴らせることで、新たなセラミック言語を作り出そうとしている。
そこから、「オープンストラクチャー」、「グラフィック」、「テクスチャ」の3つの部分ができあがった。オープンストラクチャーは鋳型の角度、回転速度、滴下量の組み合わせで、さまざまなタイプのボリュームを構築。
グラフィックは、鋳型の角度や形状と液滴の関係からどのようなパターンができるかを研究。テクスチャでは、スリップ粘土層で覆われた鋳型に残った液滴が、片側だけに見えるようにオブジェにテクスチャを作り出している。
Mocaは、Morineauの完璧主義とJoachimの精力的な創造性の組み合わせから生まれたもの。ディテールに細心の注意を払い、個人のバックグラウンドや経験を使って、互いに新しいことを探求・挑戦。スタジオを立ち上げることで、彼らは無限の想像力を率直に活用している。