休館中の東京都現代美術館による館外プロジェクト
「MOTサテライト 2018秋」が開催

「MOT サテライト」は、改修休館中の東京都現代美術館が、その活動を館外に拡張し、まちなかでアーティストの作品展示やプロジェクトを実施することで、「まち=地域」の魅力を再発見しようとする試みだ。

今回で3回目の開催となる「MOTサテライト 2018秋」は、「うごきだす物語」というテーマのもと、2019年3月下旬に迫った美術館のリニューアル・オープンへの気運を高め、地域や関係各所との連携をさらに深めていくことを目指す。

過去の開催では、さまざまな領域で活躍してきた作家や研究者たちが清澄白河周辺のまちや人々と関わり、対話を生み、多くの作品や関連プログラムが生まれてきた。

本展では、ヂョン・ヨンドゥが清澄白河周辺地域の住民たちとの交流を通して描き出す新作の映像作品の展示をはじめ、その場の時間の痕跡を可視化する宮永愛子や、事物に残る記憶や風景を日常的なものに定着させる鈴木のぞみの新作インスタレーションが発表される。

また、建築物の一部となり、まちの風景の一部に溶け込んでいくひがしちかによる作品や、見慣れた風景にある種の違和感を投げかける志村博による作品も登場する予定だ。

▲ヂョン・ヨンドゥ 《A Girl in Tall Shoes》2018
Courtesy CHAT, Hong Kong 参考図版

▲ひがし ちか 《ペーパーパレット》2018 参考図版

▲志村 博 《江東区 砂町運河 鉄道橋 付近》 1968 参考図版

主な展示場所は、コーヒー・ロースタリーやカフェ、商店街などに点在し、工場跡地や地域拠点を活用した7ヶ所の「MOTスペース」と6ヶ所の「MOTスポット」だ。これらの小さな展示を、まち歩きを楽しみながら鑑賞する。その他、地域のクリエイティブな拠点「地域パートナー」で行われる多彩な活動も展開される。End

参加作家・プロジェクト

・ヂョン・ヨンドゥ < MOT スペースC >
・宮永愛子 < MOT スペースF >
・鈴木のぞみ < MOT スペースD・G / MOT スポットb・c・e >
・ひがしちか < MOT スポットa,f >
・志村博 < MOT スペースB >
・東京都現代美術館収蔵品展示(デニス・オッペンハイム) < MOT スペースE >
・東京大学 廣瀬・谷川・鳴海 研究室× DNP AR プロジェクト < MOT スペースA >
・東京藝術大学芸術情報センター 清澄白河プロジェクト < MOT スペースA >
・錯視ブロックワークショップグループ < MOT スペースA >
・のらもじ発見プロジェクト < MOT スペース各所/ MOT スポットd >
・心臓ピクニック・日本的 Wellbeing プロジェクト (※トークイベント&ワークショップのみ)
・鉄割アルバトロスケット(※演劇公演のみ)

MOTサテライト 2018秋 うごきだす物語

会期
2018年10月20日(土)~11月18日(日)
MOTスペースは金・土・日、祝の11:00~18:00
MOTスポットは会場ごとに開催時間・定休日が異なる
詳細
http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/mot-2018.html