アムステルダムのデザイナー集団「Thonik」
新著「Why We Design」で変わりゆく世界と自らの作品を探究

アムステルダムに拠点を置くデザイナー集団「Thonik(トーニック)」は、新著「Why We Design」を出版する。

本書はThonikの創設25周年を祝うもの。しかし、創設者のニッキー・ゴニッセン(Nikki Gonnissen)とトーマス・ウィデルスホーフェン(Thomas Widdershoven)は、単に振り返るのではなく、もっと中味のあるものを目指したという。

二人はなぜデザインするのかという11の個人的理由を探りながら、世の中もグラフィックデザインの分野も劇的に変わったこの25年と比較していく。

▲Photo credits: Sonia Mangiapane

▲Photo credits: Sonia Mangiapane

「すべては本書に書かれています」とゴニッセンは説明する。「本書はありがちな年表にとどまらず、変わりゆく世界で私たちの作品を実際に研究するためのもので、私たちの仕事も新たなテクノロジーによって大きく変わっているのです」。

また、ウィデルスホーフェンは「デザイナーはふつう、自らの作品に対して「なぜ」という問いを考えることはありません。それはアーティストがすることです。私たちは自分自身のことをクライアントに説明しますが、それは一般的なやり方ではなく、動機全体を探るものではありません。本書を執筆しながら、誰も同じことをしていないことに大変驚きました」と語っている。

デザインが世界中のすべての問題を解決できる魔法の杖だと思われがちだが、果たしてそうなのか。彼らがデザインする理由から、こうした問題の糸口が見えるかもしれない。End

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