ドイツBigRep社の大型3Dプリンター「BigRep ONE」
フォーミュラSAEのレース用車体製造に成功

ドイツのBigRep社が、同社が製造・販売する大型3DプリンターBigRep ONEを使用して、フォーミュラSAEのレース用の車体製造することに成功したと発表した。

フォーミュラSAEとは、欧州で毎年開催される学生のエンジニアリングコンペティションだ。自ら構想・設計・製作した車両によるものづくりの総合力を競い合う大会で、1981年にアメリカで始まり、日本でも全日本学生フォーミュラ大会が2003年から開催されている。

BigRep ONEは、今までは不可能だった造形サイズが1m3超える原寸大の大型部品のプロトタイプの作成を可能にし、今回のような実物大の製品を金型なしでプリントができるのが特徴だ。時間短縮はもちろん大幅なコスト削減を可能にした。

▲BigRep Eleven-O-Six学生チーム レーシングカーの車体造形事例

急な仕様変更が発生した場合でも短期間で部品の作成ができるため、日本では特に同分野の車体製造のプロセスにおいて、学生フォーミュラに参加する大学や提携会社などからの需要が高いようだ。

本製品を用い、ヨーロッパでは自動車以外にも建築、医療、デザイン、家具、自転車など幅広いプリンター活用事例があり、今後も更なる活躍の幅が広がることが予想される。End