相鉄・JR直通線用新型車両「12000系」が発表
デザインはPRODUCT DESIGN CENTERの鈴木啓太が担当

相鉄グループの相模鉄道株式会社で、2019年春に相鉄・JR直通線用新型車両「12000系」が導入されることが発表された。

この車両は、2019年度下期に開業予定の相鉄・JR直通線用の車両で、駅舎や車両、制服、商業施設等のデザインコンセプトを統一し、グループの認知度・好感度の向上を図る「デザインブランドアッププロジェクト」の概念に基づいて製造するもの。

このプロジェクトは、グッドデザインカンパニーの代表で、クリエイティブディレクターの水野学氏、丹青社の空間プロデューサーの洪恒夫氏らが主となり、駅舎や車両、制服、商業施設等を統一したデザインコンセプトに基づきリニューアルを進め、認知度や好感度を高めることで「選ばれる沿線」の実現を目指す取り組みのことだ。

今回発表された新型車両は、2022年度下期に予定している相鉄・東急直通線用の車両として今年2月11日(日)にデビューした「20000系」に続くもの。

車両のデザイン設計は、プロダクトデザイナーの鈴木啓太氏が率いるPRODUCT DESIGN CENTERが担当。開発コンセプトを「安全×安心×エレガント」とし、前方監視カメラと車内防犯カメラを初めて採用。

先頭形状は、代表的な能面の1つである「獅子口」をイメージした力強いデザインで、車体の色は横浜を象徴した濃紺色で覆われる。

内装は、すでに運行中の「20000系」で好評な仕様を踏襲し、落ち着きのあるグレー色で統一。時間帯で色調が変化する調色調光式のLED照明を採用した。

また、全ての車両にベビーカー・車椅子用のフリースペースを設置し、一部の優先席・一般席には地元の高齢者の意見を取り入れて改良した「ユニバーサルデザインシート」が導入される。

さらに、パナソニックの「ナノイー」搭載の空気清浄機や駅に長時間停車する際にお客さまがドアの開閉を行える「個別ドアスイッチ」を導入するなど、子育て世代や高齢者等全ての人に優しい仕様になっている。

2019年度末までに全6編成(60両)を導入予定とのこと。2019年春の運行開始が今から楽しみだ。End