世界初、リサイクルプラスチックでできた自転車道!
プラスチック廃棄物の価値ある再利用法を提案

オランダ東部オーファーアイセル州ズウォレ(Zwolle)では、世界で初となるプラスチックでできた自転車道「PlasticRoad」が2018年9月に完成した。

コンセプトは道路建設会社KWSが3年前に発表したもので、2016年にプラスチック管製造企業Wavinと石油化学製品企業Totalが参加し、製品に落とし込みお披露目となった。

全長30メートルで、218,000個以上のプラスチック製カップ、もしくは500,000個のプラスチック製ボトルキャップに相当する再生プラスチックを使用。この試験道路には、温度や自転車の通行量、道路の耐久性など、道路の性能を監視するセンサーを設置し、世界初のスマートな自転車道が誕生した。

世界中で毎年3億5千万トンのプラスチックが使用されているが、寿命を終えたものの大部分が埋立か焼却されているのが現状だ。ヨーロッパでは、プラスチック製品に含まれるリサイクルプラスチックの割合は7%に止まるという。

PlasticRoadは、プラスチックをリサイクルして道路にすることで第2の利用価値を創出し、過剰な排出を抑える持続可能な使い道をつくるもの。最終的な目標はリサイクルプラスチックを100%使用することだそうだ。

さらに、プレファブ工法により規格品を使うことで、環境への影響が少なく、CO2排出量を減らして、道路をスピーディーに建設できる。中空構造で、大雨の際には排水機能の改善も見込める。

PlasticRoadはコンセプト段階の動画も公開。廃材の再利用方法として新たな可能性を提案している。End