未来はオフィスも店舗も空間ごと移動する!?
イケアの研究機関「SPACE10」が描く
「Spaces on Wheels」

北欧家具ブランド・イケアが「未来の生活ラボ(future-living lab)」としてデンマーク・コペンハーゲンに創設した「SPACE10」は、「Spaces on Wheels(車輪のついた空間)」というプロジェクトを発表した。

これは、ヴィジュアルトレンドラボの「f°am Studio」とのコラボで行い、「ドライバーレス(Driverless)」社会の未来像を探るものだという。

同プロジェクトでは、7台の自動運転車をデザインし、自動運転車が将来どんなふうに日々の生活をより充実したものにできるのかを視覚的に考察。さらに、同プロジェクトのアプリ(iOSのみ対応)をダウンロードすれば、拡張現実内で車輪のついた空間を手に入れる体験ができる。

では、実際にどんな空間があるのだろうか。SPACE10が提案するのは、オフィス、カフェ、ヘルスケア、農園、遊び、ホテル、店舗の7つである。

オフィスでは、交通渋滞に巻き込まれて時間をロスすることなく、車内で仕事を始めたり同僚との早朝会議を行うことができる。カフェでは、移動し続けなければならない忙しい日でも、コーヒーを飲みながら友人と近況報告をすることが可能となる。

また、訪問医療や新鮮な食材の提供を可能とし、クリーンエネルギーを使用した旅行を実現でき、飛行機による二酸化炭素排出量を減らすこともできる。さらに、近隣に店舗がなくてもオンラインショッピングとは違った買い物も体験できる。拡張現実を活用することでゲームも楽しめ、次世代の大きな教育プラットフォームにもなりうるという。

イケアの研究機関が提案する、自動運転車が中心となった未来の社会をいち早く体験してみよう。End