建築事務所UNStudioが「Hardt HyperLoop Hubs」のデザインを発表
超高速輸送システムの実現に向けた第一歩

オランダの建築事務所UNStudioは、世界初のハイパーループ(Hyperloop)企業のひとつである「Hardt(ハルト)」が同国で進める「Hardt HyperLoop Hubs」のデザインを発表した。

ハイパーループとは、アメリカの実業家イーロン・マスクが提唱する、真空チューブを利用した超高速輸送システムのこと。Hardtは、アムステルダムとヨーロッパの各都市を結ぶハイパーループ実用化を構想しており、このHardt HyperLoop Hubsが将来のハブ駅になるという。

このハブ駅は、都市の中心、都市の末端、空港など既存インフラのハブとの接続など、さまざまな状況に対応できるように、モザイク状に要素を組み合わせたものとして設計されている。プラットフォームから機能に応じた空間、そしてハブを覆う天井に至るまで、モジュールによるデザインの枠組みによって、あらゆる部分が構築、接続されている。

「ハイパーループは、飛行機に代わる現実的かつ実行可能な手段であるだけでなく、旅行に革命を起こすものです。都市間をダイレクトにつなぐことで、超高速の旅行時間を提供し、まったく新しい働き方や余暇の過ごし方を可能にします。さらには経済面や環境面、知的交流の面でさまざまな利益をもたらすことでしょう」と、UNStudioおよびUNSenseの創設者である建築家ベン・ファン・ベルケル(Ben van Berkel)は語っている。End

▲© UNStudio