NEWS | ソーシャル / フード・食
2018.09.18 19:22
ロンドンを拠点に活動する建築家Alex Losadaは「GreenBelly」という垂直農園プロジェクトの構想を発表した。これは、既存の外壁やリサイクル材を活用して、大都市で新鮮な食糧を生産する持続可能な庭園の建設を提案するものだ。
同プロジェクトでは、現代の都市において既存の建築物を自然と結びつけるものとして、窓のない外壁を地域住民のための生産拠点に変え、緑地を広げ、社会的な結束力を向上させることを目指している。
足場や木製パレットなど都市にある使わなくなった素材を活用。わずか35平米・6階建ての庭から、年間6400キロの野菜を生産、162平米の緑地を生み出し、住民や豊かでない人々に手頃な値段でオーガニック野菜を提供することができる。
この垂直庭園はエコロジーの観点から街を良くするだけでなく、地域社会の参加と社会的包摂を促すことができる。豊かでない人々を助け、農業の実践や健康的な食生活を教える可能性も秘めている。また、日々の生活で排出する有機廃棄物からコンポストを作るため、地域住民はこのシステムに欠かせない存在となる。
なお、本プロジェクトは現在、実現に向けてクラウドファンディングを行っている。