長野県伊那市がドローンで中山間地域の生活者を支援
KDDIとゼンリンが「伊那市ドローン物流プロジェクト」を開始

長野県伊那市は、2016度以降国土交通省が同市で実施してきた中山間地域での実験を深化させ、国内の行政として初めてドローンによる物流の事業化を目指し、伊那市ドローン物流プロジェクトを開始する。

KDDIゼンリンは、伊那市からの委託を受け、本プロジェクトに参画。河川上空を幹線航路とする、日本初のドローン物流システム構築と官民協働によるサプライチェーン形成を組み合わせた試みだ。

近年、人口減少や少子高齢化の進行に伴う、物流や交通機能の脆弱化が、地域における喫緊な課題となっている。高齢者を中心に、食料品をはじめとする日用品の買物に苦労する人も増加している。

こうした状況を受け、地域住民や地元企業と連携して、ドローンを用いた新たな物流システムを構築することにより、中山間地域における買い物弱者支援と地域経済の振興を図る。

▲伊那市ドローン物流事業プロジェクト概要

本プロジェクトは、KDDIの「スマートドローンプラットフォーム」を活用した荷物配送サービス「空飛ぶデリバリーサービス構築事業」と、ゼンリンの「空の三次元地図」をベースに、天竜川や三峰川の上空域をドローンの長距離幹線航路として活用し、市街地と中山間地域を結ぶサプライチェーン形成を目指す「INAドローンアクア・スカイウェイ事業」で構成される。End