NEWS | サイエンス
2018.08.23 14:07
電子タバコが健康をおびやかす原因となりうる――。そんな研究結果が、アメリカ化学会の第256回全国大会で発表される。
研究者たちによると、電子タバコの喫煙によって、口腔細胞内の遺伝物質、すなわちDNAが変化し、発がん性リスクが増大する可能性があるという。
調査を行ったミネソタ大学のRomel Dator博士とSilvia Balbo博士は、電子タバコ喫煙者の唾液サンプルを採取、3つのDNAを損傷する化合物、ホルムアルデヒド、アクロレイン、メチルグリオキサールが検出された。これらの化合物は、喫煙後の唾液中で増加した。
とはいえ、電子タバコの長期的な使用による健康への影響は、現時点では不明であり、彼らはさらに多くの電子タバコ喫煙者を対象として詳細な調査を続け、さらに電子タバコと従来のタバコの喫煙者間でのDNA付加体レベルの違いを探っていくようだ。