NEWS | プロダクト / 展覧会
2018.08.07 14:53
醤油差しなどの日常ツールから鉄道車両といった公共の大型プロジェクトまで、幅広い領域でデザインを手掛けるプロダクトデザイナー・鈴木啓太の初個展「鈴木啓太の線」が、石川県金沢市の柳宗理記念デザイン研究所で2018年8月19日(日)まで開催されている。
「美しいデザインは線が強い」と語る鈴木の線は、0.1mm単位での莫大な数のデザイン検討により作られている。本展では近作の展示に加え、これまであまり語らなかったデザインプロセスや、製品に至るまでの数百の緻密なプロトタイプを展示し、鈴木独自の線が無から紡がれるまでを体験することができる。
「デザインによって造るのではなく、造ることによってデザインが生まれる」と語った柳宗理に鈴木が共感し共通点として捉えるのは、機能的で美しい普遍的なデザインに仕上げるために、幾度にもわたりモデルを作り、自らの手で形を造り、考える点にある。
日常の生活用品にとどまらず、公共のデザインにも果敢に挑戦し続け、個人が選ぶことのできない公共のデザインこそ、最も機能的で美しいデザインが必要だと鈴木は語っている。
鈴木啓太の線
- 会期
- 2018年8月4日(土)~8月19日(日) 9:30~17:00 無料
- 休館日
- 月曜(但し月曜が祝日のときは開所)
- 会場
- 柳宗理記念デザイン研究所
- 詳細
- http://www.suzukikeitanosen.info/