メルボルンのランドマーク計画を競う
「Southbank by Beulah tower competition」
OMAやMADなどの国際的建設事務所が最終選考に

オーストラリア・メルボルンのランドマーク建築計画を競う「Southbank by Beulah tower competition」が行われ、世界中の建設事務所が参加し、現在6社が最終選考に選ばれている。

▲Southbank by Beulah tower, OMAデザイン案

OMAは、パートナーのデイヴィッド・ジャーノッテン(David Gianotten)率いるチームのデザインを発表。高さ345m、延べ床面積255,000平米で、メルボルン中心地における、文化・商業・教育・社会プログラムと小売・飲食プログラムを組み合わせた、オフィス・ホテル・レジデンスの3つのセクションからなるタワーのデザインを提案している。

▲Southbank by Beulah tower, OMAデザイン案

通りに面したアーチ状の入口が市民を建物内へと誘い、下層階では二色性や偏光性、透過性のある金属メッシュの合わせガラスを用いた色とりどりのファサードが種々のプログラムを区別し、垂直方向にダイナミックな動きを与えている。

MADの建築案は有機的なデザインで、山や木、雲といった自然の形のシルエットを描き、市民と自然を結びつけなおすことをねらっている。

▲Southbank by Beulah tower, MADデザイン案

透明なガラスで覆われた、構造用集成材グルーラムを用いたファサードで、上方に向かってねじれていく根のような外観だ。また、頂上部分には雲のような形状の構造をデザインし、メルボルンの360度の眺めが楽しめるようになっている。

▲Southbank by Beulah tower, MADデザイン案

いずれにせよ、建築案は、人口密集地域・メルボルンのダイナミズムを垂直方向へ伸ばそうとする建築になるだろう。最終選考は2018年8月8日(水)に結果発表される見通しだ。End