NASAによる3Dプリンタ住居作成コンペの受賞者が決定
上位5組が賞金約2万ドルずつを獲得

▲第1位のTeam Zopherus of Rogersによる作品

宇宙開発に関する賞金付きコンテストであるNASAセンテニアル・チャレンジ・プログラムと、イリノイ州ピオリアにあるブラッドリー大学は、3Dプリンタ住居作成コンペティション(3DPrinted Habitat Challenge)を開催し、応募者のなかから上位5組が賞金約2万ドルずつを獲得したことが発表された。

▲第2位のTeam AI. SpaceFactoryによる作品

このコンペティションでは、専門的なソフトウェアを用いて、火星にある住居の物理的・機能的特徴をデジタル表現することで競われ、世界中から18のチームが応募。NASAや学術界、産業界から選ばれた専門家委員会が評価を行った。NASAの専用サイトからは、受賞作の詳細や形成過程も動画で閲覧可能である。

▲第3位のTeam Kahn-Yatesによる作品

NASAが宇宙探査を進めるなか、生命を支える住居が信頼できるかどうかは重要だ。とはいえ、火星の表面に建築物を建てるのは、材料の輸送や、大気や風景の違いなどを考えると、無謀な試みかもしれない。このコンペティションはさらに進んで、月や火星やその他の惑星での持続可能なシェルターを目指しており、その土地の材料で住居を作れるような新技術の開発も期待される。End