NEWS | アート
2018.07.18 18:11
ブルガリア出身のアーティストChristo(クリスト)による彫刻「The London Mastaba」がロンドンのハイド・パークに2018年9月23日(日)までの期間限定で展示されている。
Mastabaとは古代エジプトの墳墓のこと。クリストによるイギリス国内初の屋外パブリックアートで、サーペンタイン・ギャラリーではクリストと彼の亡き妻ジャンヌ・クロードの作品展があわせて開催されている。
今年4月に制作が開始されたこの彫刻は、サーペンタイン・レイクに浮かべられた高密度ポリエチレン(HDPE)製プラットフォームの上に7,506個のドラム缶を水平に積みあげたもので、高さ20m幅30m長さ40m、総重量は600トンに及ぶ。上面および60度に傾いた壁に現れるドラム缶の側面は赤と白、垂直壁に現れる端部は青、薄紫、異なる色調の赤で塗装されている。
湖の生態系を守るため、環境影響が低いと認められた資材が使用されている。彫刻の解体は9月23日(日)より開始され、レンタルしたものを除くすべての資材がイギリス国内でリサイクルされるという。
「3か月にわたり、The London Mastabaはロンドンの中心で、ハイド・パークの環境の一部となる。光とともに色は変化し、サーペンタイン・レイクに映し出される姿はまるで抽象画のようであろう」とクリストは語る。ロンドンに現れたこの巨大な墳墓は、夏休みに向けて多くの人々を集めるスポットとなるだろう。