ボーイング社が極超音速旅客機のコンセプトを発表
20~30年後の実用化を目指す

ボーイングは先頃、ジョージア州アトランタで開かれたアメリカ航空宇宙学会の会議で、新たな極超音速旅客機のコンセプトを発表した。「極超音速(ハイパーソニック)」とは、マッハ5(時速約6000キロ)以上を指す。

この旅客機コンセプトは、軍用としても使用可能なようで、幅広い潜在的な適用範囲のある極超音速機のコンセプトのひとつとして、同社エンジニアが研究開発中という。

「かつてないほど速く世界を結ぶハイパーソニック技術の潜在性に期待しています」と述べるのは、同社上席技術フェローのKevin Bowcutt氏。

「ボーイング社は極超音速機の開発研究を始めて60年が経ちますが、この技術を未来の市場へ導入する主導的な会社でありたいと考えています」という同氏は、極超音速旅客機の実用化は、20~30年後には可能ではないかと話している。End