Light+Building 2018 レポート
自然光の再現性を限りなく追求する —— CoeLux(コールクス)

▲ブースの面積は中規模ながら、多くの人が訪れ、みなが上を見上げているのが印象的だった。

見本市会場のあるブースの前で足が止まりました。一瞬太陽光が燦々と降り注いでいるのかと目を疑ったからです。イタリアのメーカー、コールクス。ミラノのインスブリア大学との研究チームとともに太陽光のような照明のプロダクトを開発しています。

▲商品の色を忠実に見せることが求められる物販店などからの引き合いも多い。

今回発表された、コールクスLS(Long Sky)は日中の太陽光の移り変わりをもリアルに再現するプロダクト。どんな天井にも設置でき、レストランや住空間用のLS MATTEと、公共施設やオフィス用のLS ICEの2種類を展開しています。

▲コールクスの創業者パオロ・ディ・トラパーニ氏はイタリアのインスブリア大学の教授でもあり、さまざまな研究開発によって、いくつものアワードを受賞している。

▲「Switch to Moon」の機能による、明るさを抑えた演出。

そして、従来製品の45HCと60HCに「Switch to Moon」という機能を追加し、月明かりを再現する調光技術が開発されました。太陽光に近い明るさから、夜空のほのかな明るさまでもが演出できるのは、色温度(光の色み)の多様なバリエーションを持ち、低電力かつ高輝度であるLEDの特性ならでは。

▲医療施設への納品実例。

同社の製品はオフィスや商業空間だけでなく、医療施設などでも使われています。自然光に近い光が、人々の健康や精神的なケアにまで良い影響をがあることを実証しているようです。

CoeLux
http://www.coelux.com/
*国内では、ラフォーレエンジニアリング株式会社が輸入代理店