Light + Building 2018 レポート
色をテーマに光の質を追求「ヴィアビズーノ」

▲照明メーカーの精鋭が集うホール3.1でのヴィアビズーノのブース。

「Light+Buildingは私たちにとって、とても重要な見本市なんだ」と、ヴィアビズーノ(Viabizzuno)の創業者マリオ・ナンニ氏は言います。ミラノでは見本市に参加せず独自の発表を続けている彼らにとって、L+Bへの出展は特別な意味を持っているようです。今回のテーマは「色」。ブースの各所に鮮やかな色を使い、最大限に光の質が伝わる表現を追求していました。

▲極小のクリアランスで設計された「micromen」のパワーをアッパーライティングで見せている。

昨年、ミラノの自社ショールームで発表された「micromen」や自社で開発したLEDユニット「n55」シリーズ。技術開発に力を注いできた製品の特徴を建築や照明のプロたちにじっくり見てほしいという想いがあります。棚のディスプレイやテーブル上で想定されるさまざまなシチュエーションをつくり、同じ製品による多様なバリエーションをインプットしてもらおうという提案。

▲ブース中央はカフェのような設え。ランチをしながら和やかに商談が行われている。

一切の妥協を許さない姿勢から生まれるプロダクトは、多くの著名建築家やグローバルブランドから高い定評を得ています。アジアからヨーロッパ各国まで多くの納入実績があり、きめ細かいカスタマイズ対応や技術サポートによって根強い人気があります。

▲光の再現性を表す演色評価指数の単位(Ra) が98という数値を打ち出すLEDユニット「n55」。光の質としてはひじょうに高いレベル。

今回は、光源の持つカラーレンダリング(演色)をよりよく伝えるために、ブースを設計したとのこと。照明の要である光の質を、色を媒介にして提案し、製品の品質の高さを知ってもらうというものです。

▲創業者のマリオ・ナンニ。

「色は自然光に寄り添う、生活が自然に寄り添うように、愛が情熱に寄り添うように、建築がデザインに寄り添うように」。これはヴィアビズーノのL+Bの告知メッセージ。同社のユニークな発信のセンスはミラノでもフランクフルトでも変わることはありません。

ヴィアビズーノ https://www.viabizzuno.com/en/