縄文から現代まで圧巻のスケールで日本建築に迫る
「建築の日本展:その遺伝子のもたらすもの」が東京・六本木の森美術館にて開催

2018年4月25日(水)から9月17日(月・祝)の間、東京・港区の森美術館にて、「建築の日本展:その遺伝子のもたらすもの」が開催される。

丹下健三、谷口吉生、安藤忠雄、妹島和世など多くの日本人建築家たちが国際的に高い評価を得ているのは、古代からの豊かな伝統を礎とした日本の現代建築が、ほかに類を見ない独創的な発想を内包しているからではないだろうか。

そんな問いからはじまった本展は、縄文の住居から最新の現代建築のプロジェクトまで100のプロジェクト、展示総数400点を超える圧巻のスケールで日本建築の本質に迫る試みとなっている。

▲谷口建築設計研究所 《鈴木大拙館》 2011年 金沢
撮影:北嶋俊治

▲安藤忠雄 《水の教会(星野リゾート トマム)》 1988年 北海道
画像提供:星野リゾート トマム

千利休作と伝えられ、現存する日本最古の茶室建築である国宝《待庵》の原寸再現や、丹下健三の《自邸》を1/3スケールで再現した巨大模型、ライゾマティクス・アーキテクチャーによる日本建築のスケールを最新の3D技術で再現した新作映像インスタレーションに加え、貴重な建築資料や模型など多彩な展示によって、日本建築の過去、現在、そして未来像を照らし出す試み。

▲伝千利休 《国宝・待庵》 安土桃山時代(16世紀)/2018年(原寸再現) 制作:ものつくり大学
※参考図版

▲ライゾマティクス・アーキテクチャー 《Power of Scale》 2018年 インスタレーション
※参考図版

本展は、現代の日本の建築を読み解く鍵と考えられる9つの特質で章を編成。機能主義の近代建築では見過ごされながらも、古代から現代までその底流に脈々と潜む遺伝子が考察されている模様。「日本建築」をテーマに網羅性と合わせて体系づけられた展示は、過去にないものとなるはずだ。End

「建築の日本展:その遺伝子のもたらすもの」

会期
2018年4月25日(水)〜9月17日(月・祝)
会場
森美術館(東京都港区 六本木ヒルズ森タワー53階)
詳細
https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/japaninarchitecture/index.html