▲Photographer+Filming : Akihiro Yoshida

nendoが、ダイキンの高性能フッ素ゴム・フルオロエラストマーを使ったキッチンウェアコレクション「air lids」を発表した。これは、その名の通り「（空気のような）フタ」とのこと。

フルオロエラストマーは、ダイキンの代名詞でもあるエアコンの中の空気を操る冷媒と同じ原料から生成され、高い耐熱性・耐油性・耐酸性を持つほか、発色が良いにもかかわらず黄変・退色しにくいなどの優れた特性があり、自動車部品などの工業用途に活用されている。シリコンゴムとも異なるさらりとした触感があり、あたかも「本来は触ることのできない空気が物質化して、手に取れるようになったような感覚をもたらす」らしい。

モノと人の間に常に存在しながら感じ取ることのできない空気を、容器の中にあるモノと人との間に介在する「フタ」という形に変換することで、知覚できる存在とすることを目指した。（nendo公式ページ）とあるように、使い手の知覚を殺さない空気のようなフタとなっている。

質感などや使い方など詳しい情報は下記コンセプト動画がわかりやすい。

▲Film Editor : mit