テーブルウエアやインテリアアクセサリーの見本市ならココ!
アンビエンテ2018年開催迫る

▲「Ambiente Trends」では2018〜2019年のトレンド予測として4つのキーワードを選出。写真は「モデスト・リジェネレイション」。そのほか、「カラフル・インテンション」「テクノロジカル・エモーション」「オプレント・ナレーション」を掲げて展示します

毎年、1月半ばから欧州のデザイン関連見本市が始まります。ドイツ・フランクフルトで開かれる「アンビエンテ」もそのひとつ。年に1度、2月上旬に開かれ、前年実績で入場者数約14万1000人、出展企業4,460社を誇る、世界最大規模のテーブルウエアやインテリアアクセサリー、ギフト用品といった消費財が一堂に集まる見本市です。

製品カテゴリーはこれまで通り「Dining」「Living」「Giving」に大別されますが、次回の主な特徴は下記のとおりです。

1)パートナー国はオランダ

7番目のパートナー国に選ばれたオランダは、数々の著名デザイナーを輩出しているだけでなく、その実験的な取り組みで常にデザイン界をリードする存在でもあります。アンビエンテではインダストリアルデザイナーのロバート・ブロンヴァッサー監修のもと、ホール11.1ガレリア1で「DO DUTCH」をテーマにした展示を行います。100年前の芸術運動「デ・ステイル」へのトリビュートとなるようなジオメトリック柄のキャビネットを用い、オランダの出展企業の新作のほか、ダッチデザインのアイコンや自身の作品で構成する予定です。

▲パートナー国オランダの展示は、ホール11.1ガレリア1にて

2)販売の場から経験の場へ

新しい特設エリア、ホール4.1では、デジタル時代における製品プレゼンテーションのアイデアを紹介します。ショップを販売の場から経験の場へと誘うための提案をまとめたコーナーです。

3)アンビエンテアカデミー

ホール11.1とホール9.2で、会期中の5日間にわたって魅力的な製品構成について、また編集方法について、さらにはeコマースについてといった講演を実施します。加えて、ホール11.1のガレリア1ではトレンドトークを、ホール9では1日2回の最新ファッション、ジュエリー、アクセサリーのショーを開催するなど、来場者に新たな視点を提供していきます。

▲アンビエンテアカデミーのプログラムは事前チェックをお忘れなく

4)TalentsとNext

Talentsは若手デザイナーのための支援プログラム。ホール4.0のDining、ホール11.0のLoft、ホール9.2のFashion Accessoriesという3つのエリアで、メーカーとの協働の機会を模索する若手デザイナーの作品を見ることができます。また、Nextは、クリエイティブなスタートアップ企業のためのブース。ホール9.2のAccessories & Jewellery、ホール11.0のLoft、ホール11.1のYoung & Trendyに参加します。

▲ホール11.0のLoftコーナーに出展した支援プログラムNextより

5)セバスチャン・バーンによる「Solutions」

イギリスのインダストリアルデザイナー、セバスチャン・バーンによるホール4.0での特別展示が「Solutions」です。会場に並ぶ各社の製品を独自に検証し、それらがいかにさまざまな日々の課題を解決しているか、ビデオ上映を通じて解き明かしていきます。

上記5つのほかにも、デザインスタジオStilbüro bora.herke.palmisanoによる2018年と2019年のトレンド予測「Ambiente Trends」や、ホテル・レストラン・カフェをターゲットとするメーカーの製品を「HoReCa」というネーミングで注目させる仕掛けも用意しています。

さらに、ジャーマン・デザイン・アワードやフェイク・プロダクトに贈られるプラギアリアス賞の受賞作品展も、デザインの動向を知るうえで有益だったり、話題づくりに役立つはずです。なお本見本市の模様は、2月にレポート予定です。End

▲前年度のジャーマン・デザイン・アワードの展示より

アンビエンテ 2018(国際消費財見本市 2018)

会期
2018年2月9日(金)〜13日(火)9:00〜18:00(最終日は17:00まで)
会場
ドイツ・フランクフルト国際見本市会場
会場面積
308,000㎡/27ホール
出展者数
4,460社、94カ国・地域(2017年)
来場者数
140,963人、154カ国・地域(2017年)
主催
Messe Frankfurt Exhibition GmbH
詳細
http://ambiente.messefrankfurt.com