2018年のデザイントレンドはここから始まる!
メゾン・エ・オブジェ・パリ1月展は1月19日からスタート

年2回フランス・パリで開かれる「メゾン・エ・オブジェ」。インテリア小物から家具、装飾品、テーブルウエア、建材まで、「メゾン(家)」に関連する多彩なアイテムが一堂に会するデザイン見本市の1月展が1月19日〜23日まで開催されます。

9つのホールからなる会場は、デコレーション、デザイン、家具、ファッション・アクセサリー、テキスタイル、フレグランス、キッズ、テーブルウエア、ハイテクといった分野に大別され、最新のプロダクトや創造性に溢れたアイデアの数々が並びます。会場総面積の3分の1を占め、1,000社近い出展者がひしめくホール6は、昨年の9月展より全面的に構成を刷新。「クック&シェア」「ホーム&ファッション・アクセサリー」「スマート・ギフト」の3つのエリアごとに、異なるストーリー体験を提供します。

恒例の「デザイナー・オブ・ザ・イヤー」には今回、コペンハーゲンを拠点に、ライトイヤーズのペンダントライト「カラヴァッジオ」やランチボックスのようなデザインが特徴のB&Oのスピーカー「ベオリット」などを手がけるデンマーク人デザイナー、セシリエ・マンツ(1972年生まれ)を選出。素材の魅力を活かしたミニマルなフォルムと独特のカラースキームを組み合わせたデザインが、ホール7の特別スペースに最新のプロダクトとともに紹介される予定です。

▲「デザイナー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれたセシリエ・マンツ。幼少期に陶芸家の母とともに九州・有田で過ごした経験を持つ。飛騨高山の日進木工との協業から生まれた家具シリーズ「MOKU」でも知られる。

デザインの新たな潮流をいち早くチェックしたい人に必見なのが、同じくホール7で展開されるインスピレーション・スペースです。ネリーロディ社のヴァンサン・グレゴワールらがピックアップした「ショールーム」というテーマのもと、インスタグラムなどの出現によって情報発信力を高めた生活者の新たな消費嗜好や提案力に注目します。

「『ショールーム』というトレンドによって、人々は自分の生活やプライベートを見せ、自分の世界観を示し、装飾とその裏側の両方を露にします。『ストーリー・テリング』から『ストーリー・リビング』へとルールが変わります」とグレゴワールは語っています。

▲1月展のインスピレーションテーマは「ショールーム」。同テーマにもとづくインスピレーション・スペースとブックカフェの演出をネリーロディ社が手がけるほか、カンファレンス・スペースでは、テーマを掘り下げる闊達なディスカッションが行われます。

▲若い才能を紹介する「ライジング・タレント」では、今回イタリアのデザインシーンに注目。イタリアデザイン界に大きな影響力を持つロッサーナ・オルランディやアンドレア・ブランジらによって選出された6名の気鋭のデザイナーの仕事を紹介します。イタリア在住の日本人デザイナー、大城健作もそのひとり。

注目のトピックとしてさらに触れておきたいのが、昨年から始まった「MOM(メゾン・エ・オブジェ・アンド・モア)」と呼ばれるウェブ上のオンラインプラットフォームの存在です。出展メーカーの商品写真や情報がウェブ上に集約され、アカウント登録さえ行えばいつでも自由に閲覧できるほか、商談のアポイントなどをサイト経由で入れることができます。会期外でも常時2万5,000点以上の出展社の製品情報がアップされ、お気に入りの製品や出展メーカーの情報を自由にクリッピングできるので、効率よく会場を見て回りたい人にはぜひ事前のチェックをオススメします。

▲ウェブ上に展開するもうひとつのメゾン・エ・オブジェと言える存在が、オンラインプラットフォーム「MOM」。会場に足を運ぶことができなくてもサイトを介して出展社のプロダクトやブランド情報を知ることができます。

メゾン・エ・オブジェ・パリの展示内容の詳細はこちらより。詳細情報は以下。

メゾン・エ・オブジェ・パリ 2018年1月展

会期
2018年1月19日(金)〜23日(火)
会場
パリ・ノール・ヴィルパント見本市会場
時間
9:30 〜 19:00(最終日は18:00まで)
問い合わせ
メゾン・エ・オブジェ日本オフィス/株式会社デアイ
Tel
03-3409-9495
E-mail
m-ojapon@deai-co.com