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活気溢れるフランクフルトモーターショー2017
ドイツは各産業のさまざまな見本市が集まる国として有名です。そのなかのひとつにフランクフルトモーターショーが挙げられます。
今年9月に開催されたフランクフルトモーターショー2017のワールドプレミアは過去最大数となり、今後の自動車のカラーを考える上でも重要なモーターショーでした。体験型のインタラクティブな仕掛けが多く見られ、順番待ちの列ができるなど大変な盛り上がり!今回は注目を集めるフランクフルトモーターショー2017の会場で気になったEV自動車のカラーデザインに着目してレポートします。
EVコンセプトカーとカラーデザイン
○包み込むような曲線の表現
今回出展されたEVコンセプトカーのスタイリングデザインには近年よく見られていたエッジを活かしたスタリングとは一線を画するものが多い印象で、緩やかにスロープし包み込むようなスタイリングデザインから、環境への優しさを感じられるようでした。
○リキッドで先進的なメタリック表現
丸みのある形状を生かす、流動的なメタリック表現がメルセデスベンツを中心に見られました。形状に沿った明度変化と緻密でスムースな質感が、プレーンで先進的なイメージをより引き立てていました。
○チラチラと光るパールによるカラーデザイン
フォルクスワーゲンから発表されたEVコンセプトカーは、ブルーにチラチラと点滅するように光る輝きでエレクトリックな意匠表現がなされていました。EVらしい表現を追求するためか、ブランドロゴやヘッドライト周りも発光するデザインになっています。
○ヒューマノイドな柔らかさ
一方で、ゴールドの光が人間に寄り添うように優しく光るソフトフィールな表現も見ることができました。光沢のないソフトな仕上げにすることで、柔らかな親しみを感じます。機能面ではフロント部のインタラクティブな表現によって車と会話をしているかのような機能が加わり、ヒューマノイドな印象も受けました。
ますます加速するEV自動車のマーケット
これから自動車メーカー各社が競うようにEV自動車をマーケットに投入してくるでしょう。その際に必要となるのは、一目でEV自動車であると認識できるカラーデザインではないでしょうか。今回のフランクフルトモーターショーでは、そのためのアイデアの種を発見できた気がします。