出展者とビジターに向けて、MAISON&OBJET DAY in TOKYO

▲SAFI会長のフィリップ・ブロカール氏(右)と空間デザイナーの小坂 竜氏の対談。小坂氏は「ビジターも自らの出展やビジネスなど、その先を考えながら見てほしい」と語る。

毎年1月と9月にフランスで開かれるデザインとライフスタイル分野の見本市「メゾン・エ・オブジェ・パリ」。そのビジターに事前情報を提供したり、出展希望者に過去の出展者が経験談を伝えたり。そんな場が世界各地で催され、6月13日に東京・渋谷でも約100名を集めて開かれた。

メゾン・エ・オブジェ・パリを主催するSAFIのCEO、フィリップ・ブロカールも来日。9月展から大きくリニューアルするホール6の構成について、また9月展のみ開催されるホール8の「プロジェ」などの詳細が発表となった。プロジェは、空間デザインのための素材やソリューション、エクステリア、照明設備などの企業が集う建築家やインテリアデザイナーに向けたホールだ。

▲フィリップ・ブロカール氏は、メゾン・エ・オブジェ・パリとミラノ国際家具見本市「ミラノサローネ」との違いを、「家具だけでなくインテリアや建材まで、またスタイルやクリエイティビティの点でも多様性があること。見ることでインスピレーションが湧く点にある」と説明した。

さらに、メゾン・エ・オブジェ・パリが9月展に掲げるインスピレーションテーマ「Comfort Zone」がローンチされた。不安定さや不確かさに覆われた社会から離れ、人は心地よさや癒し、平穏を求めているという考えのもと、フランソワ・ベルナールが空間デザインを提案する。6月13日には、フィリップ・ブロカール会長のほか、空間デザイナーの小坂 竜氏(A.N.D.)、岐阜県の古田 肇知事、さらには岐阜県内の10社とコラボし、その成果を1月展で発表したセバスチャン・コンラン氏が登壇。メゾン・エ・オブジェ・パリの見方や期待を語った。

▲岐阜県の古田 肇知事は、セミナー終了後のネットワーキングパーティにも参加し、多くの来場者に囲まれていた。なお、コンラン氏とのプロジェクトは1月展で発表したアイテムの商品化と、来年1月展に向けた開発が進行中とのこと。

メゾン・エ・オブジェ・パリの概要についてはウェブに詳しいが、昨年秋にはMAISON & OBJET & MOREを意味する「MOM」という新たなデジタルプラットホームを誕生させている。約5,000ブランドと直接コンタクトを取れたり、新製品などのニュースにアクセスできたり、エキスパートが選んだデザインセレクションを参照できるなど、さまざまなサービスを提供するサイトだ。今後のMAISON&OBJET DAY in TOKYOについてはメゾン・エ・オブジェ日本オフィス/株式会社デアイ m-ojapon@deai-co.com へお問い合わせください。

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▲MOM。https://mom.maison-objet.com