NEWS | デザイン誌「AXIS」
2016.12.28 19:19
カバーインタビュー
真鍋大度+石橋 素(ライゾマティクスリサーチ)
個人名義で発表するメディアアートやデータアートなどの実験的な作品から、リオデジャネイロオリンピック・パラリンピック閉会式における2020年東京大会のパフォーマンスほか、「Rhizomatiks Research(ライゾマティクスリサーチ)」としての活動に至るまで。AR(拡張現実)やドローン、人工知能などの最新技術を駆使して、アート、デザイン、人間の身体や知覚のあり方をも拡張し続ける真鍋大度と石橋 素。表現の地平を拓く類い稀なクリエイションのコンテクストを解き明かすとともに、研究を主軸とする創作活動の行方などについて聞いた。
特集
テクノロジーと創造力が導く新体験
人工知能(AI)、仮想現実(VR)、拡張現実(AR)といったテクノロジーは、さまざまな分野で新たな体験や体感をもたらすといわれている。しかし、日々進化するこうしたテクノロジーは、あくまで目的を実現するための手段に過ぎない。人の感情を揺り動かし、体験の質を拡張させる表現に結びつけるためには、進化するテクノロジーの効果を見定め、技術とアイデアをどう組み合わせるか、その見極めも含めたクリエイターの創造力が欠かせない。この特集ではエンターテインメントからアート、スポーツまで、テクノロジーを駆使して新たな表現や体験の創出に挑む取り組みに注目する。
・巻頭鼎談 テクノロジーが変える表現・社会・人間
・ 没入感で新たな映像体験を、WOWによるVR映像「Tokyo Light Odyssey」
・テクノロジーでブランドを体現するウィンドウディスプレイ
・“人機一体”がスポーツの概念と環境を拡張する
・ライブ観戦以上の映像体験を可能にする インテル360度リプレイ・テクノロジー「freeD」
・VRは体験からツールへ エリック・ナツキによる「プロジェクト・ダリ」
・「没入型」で自己と世界の境界を超える体験を 猪子寿之インタビュー
オピニオン
ミケーレ・デ・ルッキ(建築家、デザイナー、ギアンダ工房アートディレクター)
イタリアデザイン界の重鎮にして、1980年代から現在まで第一線で活躍し続けているミケーレ・デ・ルッキ。2016年、彼は自国を代表する木工工房であるギアンダ工房のアートディレクターに就任した。卓越した手仕事によってデザイン界に貢献してきたギアンダ工房の可能性と、木という素材や職人技の価値に、彼は改めて熱い眼差しを向けている。
トピックス
一粒のトウモロコシからソウルフルな都市を — トマス・ヘザウィックの今
去る10月東京で開催されたイノベーティブ・シティ・フォーラムにおいて、「都市とライフスタイルの未来を描く」をテーマに講演を行ったトマス・ヘザウィック。世界の都市を革新的にデザインしていく彼に、進行中のプロジェクトについて尋ねた。
トピックス
Takram展覧会「Scenes Unseen」 デザインエンジニアリングからデザインソートリーダーへ向けて
2016年9月、ロンドンデザインフェスティバルで、海外初の個展「Scenes Unseen」を開催したTakram(タクラム)。フェスティバルの大半を占めた家具やインテリアのトレードショーとは一線を画す異色の展示は、ロンドンの人々にどのように受け止められたのか。14年末に開設した彼らのロンドンオフィスと東京をスカイプでつなぎ、この活動の意図を尋ねた。
トピックス
ファッションとテクノロジーの融合を現実にする イッセイ ミヤケ「EB」
イッセイ ミヤケの「EB」は、色やパターンが変化する電子ペーパーを採用し、従来にないアプローチでファッションにデジタルテクノロジーを取り入れた。ソニーの社内ベンチャーであるファッションエンタテインメンツとの素材開発を主とした取り組みが、この革新的なデザインを実現させた。
その他トピックス
・さらなる進化を遂げるAXISフォント 「ラウンドシリーズ」前編
・古材とデザインで描く夢 リビルディングセンタージャパンの挑戦
連載
・ザ・プロトタイプ 富士フイルム&富士ゼロックス「チェキムービー」」
・本づくし・書評 鈴木 元(デザイナー)/上田壮一(Think the Earthプロデューサー)
・産学連携の正しいやり方 慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科、エンハンスゲームズ&ライゾマティクス
・フロム・ザ・ワールド 北京/ハンブルク/山口/岡山
・クリエイターズワーク&ソウル 藤城成貴/ティム・グールチェンス
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