現在発売中のAXIS177号に掲載のシャープ デザイン本部によるオリジナルシリーズ広告のコンセプトについて、製作担当の方々に語っていただきます。
※第2回広告の大きな画像はこちらからご覧ください。
第2回「体験を創ること」
何かをデザインする。それは、誰かのためにという真摯な想いであることは確かであり、その想いこそが「デザイン」だと言えます。家電メーカーのデザイナーは家電製品を通じて想いを具現化します。想いはアイデアや形になり、商品となってお客さんに届けられるのですが、それには、社内での共感、同意のもとで意思決定される必要があります。
無線技術やクラウド環境などのネットワーク技術が製品を著しく変化させ、センサーがさまざまな環境や状況を認識できる時代にあって、ユーザーベネフィットの設計のしかたが変わってきています。
使い勝手や形の機能性といった道具のデザインの領域から、今までにない価値ある体験を創出するユーザーエクスペリエンスのデザインへ。この新しい体験をプレゼンテーションするためにはちゃんと動くプロトタイプが必須となります。
シャープデザイン本部では今回被写体となったUXデザイナーたちを中心に、プロトタイプをつくり検証する過程を繰り返すことで新たなデザインの価値を生み出そうとしています。
デザイナーたちの仮説が、確信となり、経営陣を前にして「さぁ、どうぞ」と胸を張りスイッチを入れる。……云とも寸とも言わない…….。青ざめて、スイッチを何度も入れ直す。こんな体験が巷にも増えているようです。
「伝える力」そして「共感」を大事に出来るものづくりを目指しています。
前回までの記事はこちら。