現在発売中のAXIS176号より、シャープ デザイン本部によるオリジナルシリーズ広告が始まりました。この連載では、製作担当の方々に毎号の広告コンセプトを語っていただきます。
まずはシリーズコンセプトについて。
AXISの読者の方々と「ものづくりの再発見をしていきたい」というのが狙い。何かを創り出すことの面白さ、難しさ、責任、そして夢などを「プロダクトの写真」ではなく、「人の表情」にスポットを当て、そこに企業の未来を映し出してみたいと考えています。
写真では被写体となるデザイナーたちのリーダーが、実際にシャッターを押すことで、活気ある職場の雰囲気をリアルに捉えつつ、日々成長し大きくなる彼らへの信頼や親しみを表わそうとしています。
テキストでは「そういうこと、あるなぁ」といった、ものづくりにたずさわる人たちとの共感を取り上げていきたいと考えています。登場するシチュエーションは過去から未来へ通して起こる「デザインあるあるネタ」。デザインを志す学生や若いデザイナーにはメッセージになり、老いて筆を置かれるクリエイターにはほろ苦く感じるものだったりするでしょう。
この広告を通して、私たちのクリエイティブへの想い、未来の可能性を感じて頂けたら幸いです。
※第1回広告の大きな画像はこちらからご覧ください。
第1回「そこ、きたか!?」
シャープ デザイン本部内では、能力開発の手段として「デザインコンペ」を開催しています。テーマは「事業範囲内に於ける革新的な商品・サービスを自由な発想で創出すること」で、モックアップによる具体的なアウトプットが求められます。そのような競争の場で「そこ、きたか!?」と唸るような経験が、誰にでもあると思います。実は「膨大な時間をかけて考えたアイデア」と「ひらめき」は同じこと。ひらめきはある案件を常に頭に置き、考えに考えを尽くした結果、起こることだと考えられるからです。
被写体のデザイナーたちは先のコンペティションの上位3名です。「吐きそうになるまで考えて、考えて」と口を揃え、「ものすごくきつかったけど、最高に楽しかった」と笑顔を見せる彼らの活気にクリエイティブの本質が育つ瞬間を見た気がしました。
「考える力」そして「ひらめき」を大事にできる企業を目指しています。