10月決算のナカダイは半期が過ぎました。このブログでも何度か書いている全社員が集まる「第13回 QC・Workout報告会」も無事終了しました。半期を終えてのリサイクル率は平均99.1%。これも同じセリフですが、自社ながらこの数字には本当に頭が下がります。社員の日々の努力が何よりですが、取扱量も増加しているなかでクオリティを維持するために、設備にも少し手を加えています。廃棄物処分業という新たに解釈しなおした仕事を遂行するための環境が必要になります。端的に言うと、業態が変わったのに同じ建物と設備では何もできません。99%を越すリサイクル率を安定的にたたき出すには、それなりの設備投資、業務環境が必要です。
ナカダイに来たことのある人の大半がおなじみのモノ:ファクトリーも引越しました。社内の動線を考え、比較的取り扱いの多いプラスチック類を加工・保管・出荷するという中枢機能を備えた工場に変更しました。
これ以外にも、かなり大掛かりな変更を加えています。もちろん行政とも相談しながら。本当に皆さんに安心して工場を見学していただけるように、そして会社として利益を上げる生産管理ができるように努力しています。
ところで、昨年の最後でも「しゃべり続けた一年」というお題で書かせていただきましたが、今年に入ってもその流れは変わりません。そのなかでも、個人的に声がかかってうれしかった、人とのつながりを感じたのが、京都での企業向けセミナー「捨てない廃棄物」。 市民・事業者・行政がごみ減量に取り組むために設立された京都市ごみ減量推進会議が主催です。企業の廃棄物担当者やCSR担当者,自社が何か社会や地域に貢献できることがないかを模索している人々をメインターゲットに、排出する廃棄物を使ってできる事例を見てもらうという狙いで開催されました。この話、実は第6回コラムで書いた京都での展覧会の協賛がきっかけです。約3年半の期間をおいて、久しぶりの京都でのおしゃべりでした。本当に、何がご縁になるかわかりません。
その他、企業からの相談も多く、具体的には書けませんが、環境をキーワードに、環境をきっかけに……とかではなく、いかに環境に対する姿勢、考えを本業に落とし込めるか?という相談や、同業他社からの相談、そして、こういう考え方を教育に活かしていこうと言う相談……。廃棄物を具体的に使ってイベントやアート、プロダクトをという動きに、ソフトとして使うという側面が足されてきたような気がしています。個人的にはうれしい流れです。環境に対して悩んでいる方は遠慮なくお問い合わせください。
思いもがけないつながり、今まで想定もしていないチャネルからの問い合わせや相談。そして、忘れてはいけないのが、工場見学者。企業人、主婦、学生など本当にいろいろな人が来ます。そんな普段は交わることがないような人たちを一堂に集めてしまおう、みんなで新しいモノの可能性を話そう、“捨てる”と“使う”をつなぐ、国内で唯一の“廃棄物を言い訳にしないイベント”「産廃サミット」。9月4日~12日に、5回目を迎える今年も赤坂のプラスのショールームで行います。6月末日が応募者の募集締め切りです。身近にある廃棄物を、あるいはナカダイに来て廃棄物を探して、“廃棄物を言い訳にしない”作品、ワークショップなど応募ください。詳しくはこちら。
前回、写真だけはチラ見したモノ:ファクトリーは7月1日にリニューアルオープンします。皆さんのご来場を楽しみにしてます。(文/株式会社ナカダイ 中台澄之)
この連載は株式会社ナカダイ常務取締役・中台澄之さんに産業廃棄物に関するさまざまな話題を提供していただきます。