『インダストリアルデザイン講義』
青木史郎　著（東京大学出版会　4,600円+税）

40年以上にわたりグッドデザイン賞事業に携わってきた著者（現日本デザイン振興会常務理事）による、18年におよぶ東京大学工学部での授業の集成。デザインがいかに産業や生活文化と関わってきたのか、われわれはデザインをいかに理解し活用すべきなのか。豊富かつ具体的な事例とともに、日本のデザイン史を扱った従来の書籍とは全く異なるアプッローチで、デザインを読み解きつつ、未来へのデザインの可能性を探っていく。

以下、目次より；

1　デザインの知
芸術・技術・デザイン／デザインのかたち

2　産業社会とデザイン
「デザイン」の誕生／「デザイナー」誕生／アメリカから日本へ／「商品デザイン」の完成／「デザインオリエンテッド」な商品づくり

3　日本企業とデザイン
インハウスデザイナーの仕事／「企業デザイン」の系譜

4　デザインの今日的課題
エコロジーデザイン／「人間中心」のデザイン／「経験」のデザイン／サステナブル・コミュニティ／適量生産・適正デザイン

5　21世紀のポイエシス
思考のミッシングリンク／夢なき時代の希望

インダストリアルノート
デザイン事例／デザイン解説／デザインの思想　ほか