NEWS | 講演会・ワークショップ
2014.09.10 17:53
吹き抜ける風も秋の装いを見せてきた9月。ナレッジキャピタルでは残暑をより暑く、熱狂させる体験型イベントが開催されます。このオオサカ・ヒト・コト・ナレッジを毎回チェックしている、という酔狂な方なら覚えているかもしれないイベント「こたつ会議」。半年の時を超えてあのエキセントリックなイベントの第4回が開催されるのです。「なんだそれは」という方は、3月24日投稿のオオサカ・ヒト・コト・ナレッジ第2回を参照されたし。簡単に言えば、ナレッジキャピタルが掲げるコアバリュー「OMOSIROI」を体感できるイベント。各界のトップランナーがそれぞれの思うOMOSIROIを語り合う「こたつ会議」と、参加者自身がOMOSIROIをその身体で感じる「体験型コンテンツ」から構成されます。
今回のオオサカ・ヒト・コト・ナレッジでは一足先にその体験型コンテンツの1つを紹介。「熱狂」をテーマに掲げる、第4回こたつ会議の台風の目となるであろうコンテンツ。それは……河内音頭!
これだけでピンときた方は、かなりの祭り好きか生粋の浪花っ子。河内音頭は、大阪を中心に近畿圏で親しまれる音頭。7月〜8月の夏祭りシーズンには、大阪各地でこの音頭に合わせた盆踊りが踊られているそうな。歴史は古く、河内地域で歌われてきたさまざまな音頭・民謡、浄瑠璃、祭文といった芸能と仏教音楽が交じり合って生まれたもので、江戸時代から続く伝統芸能だそうです。最盛期には寄席小屋で興行が行われるなど、庶民から高い支持を受けたいたとか。このように数百年にも渡って浪花っ子を熱狂させて来た河内音頭は、今回のこたつ会議にピッタリのコンテンツかも知れません。
しかし、これだけ長く愛される河内音頭、そして踊りや祭りの持つ魅力とはいったい何なのでしょうか? 今回はそれを確かめるために私たちコミュニケーターが河内音頭に挑戦しました。しかも、今回は特別版。こたつ会議の為に河内音頭をアレンジしてつくられたオリジナル音頭「うめきた音頭」を踊りました。
ナレッジキャピタル3階のThe Lab.にて。
さて、実際に踊ってみての感想を少し。まず感じたのは「純粋に人と一緒に何かをするって楽しい!」ということ。案外普通の感想ですが、いろんな制約や関係性の中で取り組む仕事とは違い、只々無心に共に踊るという行為。これが想像以上に魅力的だったのです。また、いろんなものから開放されて踊っていると見えてくるのが、見知ったはずの仲間の意外な側面。繕う隙がない分「こいつこんなキャラやったっけ?」などと新たな一面に気づくことが多々ありました。加えて興味深かったのが、「こいつのこういう面を見ると、実はこんな特性があるかもしれない」と、踊りのときの立ち位置や振る舞いから、ちょっと生々しい推察まで発展したことでした。
少し意外だったのが興味を持って近寄ってこられる来場者の存在。正直The Lab.で突然踊り始める様は異様です。それでも声をかけてこられる方の存在には驚かされました。見る側も少し開放的になってくるのかも知れませんね。さて、実際に体験して気付いた幾つかのことは、次の一言で説明できるのではと思い立ちました。そして、これこそが河内音頭や踊りの持つ魅力ではないかと思うのです。
ずばり「身近にある非日常」。
音楽と広場に人が集まれば始められる踊り。お祭と言っても、何か難しい祭祀が長々と続くわけでも、莫大な予算が必要なわけでもありません。来る側も、ちょっと時間をつくって浴衣を着る程度の準備で参加できる。飽きたら、輪から外れて呑んでもいい。そんな度量の広さがあるのではないでしょうか。なにより、それでもしっかりと非日常さは兼ね備えていて、いつもの生活とは違う感覚を体験できる。そんなバランスの中から、普段と違うキャラクターや一面が現れたり、感じ取れる。見ているほうも、ちょっと不思議な雰囲気に興味をソソられるなんてことが起こったのでは?と思ったのでした。
こたつ会議本番、初対面同士の集まりになるとまた違った反応が現れるのではと期待しています。より大きな規模になるので、何かを一緒にやる、という楽しさはいっそう増すことと思います。もしかしたら「気になるノリをしている人に声をかけて見たら意気投合した」や、「知らない人同士で、次の踊りではちょっと面白い試みをしてみようと作戦会議になった」といった動きが発生するかもしれません。祭りという、日常に縛られない非日常な時間だからこそ、理性ではなく感性によったムーブメントが起こるのは疑いようがありません。せひそれを当事者として、体験してみて下さい。
さてさて、ナレッジキャピタルがやるからには、ただ踊るだけでは帰らせません。今回はより非日常な時間を熱狂してもらうためにさまざまな仕掛けが用意されています。例えば…..
「Silent KAWACHIONDO」
無音の空間で100人が河内音頭を踊る!? ワイヤレスヘッドホンを使ったデジタル世代の踊り。
「オリジナル仮面手ぬぐい」
仮面を被ることで違う自分に変身!? 国立民族博物館、デイリーポータルZ、ナレッジキャピタルによるコラボレーション。
「DJ威力」
大阪在住のDJ威力が世界中のお祭り音楽で、こたつ会議会場をダンスフロアに変える!?
どうですか? 何が起きるか予想できない面白さを感じますね。また「ただ踊るだけじゃなく、河内音頭やお祭について知ってみたい!」という方には、会議パートにぜひ非ご参加を。祭りの真髄を知るスペシャリストによる、語り合いが繰り広げられます。ただ体験するだけではなく、「体験したことの面白さとは何だったのか」がわかるのがこたつ会議ならではの楽しみ方です。
さて、ややテーマを絞った内容でしたが、前回に増してボリューミーな第4回こたつ会議。まだまだ魅力的なコンテンツが盛り沢山です。もはやここでは書き切れないほどのコンテンツが待っています。例えば、札束の風呂に入れたり、日本酒の新しい飲み方に出会える酒場があったり、演劇グループに好きな演目をオーダーできるカフェ、ご当地アイドルによるライブ、話題の視聴者参加型バラエティ番組の公開収録があったり。そして、勿論これらの仕掛け人本人が登壇するこたつ会議も見もの。
テーマ「熱狂」の通り、出演者、参加者入り乱れてのあつ~~い1日が待っています。OMOSIROIモノは自分で楽しんでなんぼ。ぜひ体感してください。(文/コミュニケーター りゅうちゃん)
こたつ会議4回目の詳細はこちら。
この連載は、ナレッジキャピタルのコミュニケーターの皆さんに、ナレッジキャピタルとその周辺についてのさまざまな話題を提供していただきます。