最新素材情報 vol.5
ーーマテリアルコネクション東京より

マテリアルコネクション東京のマテリアルライブラリーに新しく入荷した素材のなかから、今回は、内装インテリアに使えそうな注目素材4種類をご紹介します。意匠性のあるもの、優れた機能特性があるもの、扱いやすさに配慮した素材、素材の由来をデザインに活かしたものなど、素材の背景にはさまざまなストーリーがあります。素材のストーリーを原点に、空間のイメージをつくり上げていく、そのように活用もあるのではないでしょうか。

日常目にする素材と自然のモチーフからインスピレーションを受けた装飾が施された建材ガラス。合わせガラスになっており、耐薬品性も高く、あらゆる洗剤で清掃が可能。独自技術の「クロム」パターニングプロセスによって、ガラスの最表面にグラフィックパターンが施され、その後、もう1枚のガラスに接着される。抽象的なパターンが厚みのあるガラスの下に影を落とし、奥行き感を感じさせる素材。内装材として、パーティション、扉などに使用されている。

透明シリコンに包まれた、フレキシブルで薄く軽量の発光ダイオード(LED)光の「ロープ」。フレキシブルシリコンの外面が、水はもちろん、機械的損傷からダイオードを保護するため、屋外や水回りの用途に使用できる。完全に二つ折りにすることも可能。任意の長さでカットしたり、継ぎ足したりすることができるほか、裏面が接着面となっているため施工も簡単。扱いやすさに配慮されているだけでなく、調光や色温度の選択も可能となっているなど、使い勝手にも気を配られている。看板や内装および屋外照明などに使われる。

大きな機械的張力を吸収できる、二軸強化繊維によるノンクリンプ(非捲縮)ニット織物。織によるクリンプが一切ないため糸が縮れることがない。強化繊維と編み構造を保つための補強糸からなり、0°と90°方向に編まれた補強糸が、強化繊維の重なりの位置を保っている。この構造が高い張力をもたらすため、複雑な形状にもしわなく沿わせることができ、オフィス家具のシート材や自動車、航空機、スポーツ器具、模型作成における軽量構造物などに使用される。

海から回収された魚網廃材を使用した100%リサイクルのカーペットタイル。寿命となり廃棄されたナイロン製の魚網を回収し、カーペットへとリサイクルされる。この一連のプロセスにより、廃棄された魚網を浜辺と水中から一掃し、沿岸をきれい保ち、かつ周辺の漁村の収入源となっている。カーペットには複数のテクスチャがあるが、それらを組み合わせることで、流れる水や海に反射する光を想起させるようなデザインになっている。深海の漂白木材や海岸の石をイメージさせるカラーバリエーションもある。

「Japan Materials 素晴らしき日本の素材たち」第2回
日本企業の優れた素材を独自にキュレーションした、企画展 「Japan Materials 素晴らしき日本の素材たち」の第2回を開催中です。商品開発や空間設計の最前線で活躍するデザイナーや開発者の方々に、改めて日本企業の素材の魅力を再発見していただく場。今回はライブラリー会員の方でなくてもご来場いただけるマテリアルショールームでの展示となりますので、ぜひご来場下さい。

会期 2014年9月1日(月)〜10月17日(金)
休館日 土日祝日
開館時間 10:00〜18:00
会場 Material ConneXion Tokyo マテリアルショールーム
入場料 無料

素材メーカーによるプレゼンテーションも開催します。
9 月 10 日(水) 岐セン株式会社、日本ケミフェルト株式会社、 村田機械株式会社
9 月 18 日(木) 石川金網株式会社、王子ホールディングス株式会社、 株式会社キュアテックス、株式会社創研、東洋アルミニウム株式会社、 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社

詳細はこちら

上記およびその他素材に関するお問い合わせは、マテリアルコネクション東京まで。ホームページはこちら