世界一‘かっこいい’テキスタイル屋さんを目指す
「ieno textile」オープン

インテリアテキスタイルデザイナーの南村 弾さんが自身のショップ「ieno textile」を6月21日、代官山にオープン。

▲ ラグや布地をディスプレイする什器は梱包用木製パレット

▲ インドのサリー、着古されたセーターを裁断してつくり替えたラグ。小さな面積でも部屋にアクセントを与えてくれそう。手触りもとてもいい

これまでホームファーニシング・ブランドにテキスタイルデザインを提供し、メゾン・エ・オブジェやアンビエンテ、ハイムテキスタイルなど海外の見本市に出展するなかで、デザインだけでなく、生産から販売までのものづくりのすべての工程に、自分の目が届く範囲で関わっていきたいという思いが南村さんのなかで強くなっていったそうです。製造工程でゴミをできるだけ出さないことや、信頼できるトルコやインドの生産者、工場と一緒につくるなど、自分がコントロールするからできる選択だと言えるでしょう。

「世界一かっこいいテキスタイル屋さんをつくりたいんです」という南村さん。こうしたソーシャルグッドな正しいものづくりを‘かっこいい’と表現するのは、1979年生まれという若い世代ならではの考え方のように思えます。

ieno textile内には縫製用ミシンを置き、製品の最終的な仕上げはショップ内で行っていくとのこと。今後はieno textileを通してカーテン、ラグを中心に家を彩るファブリックを提案していくそう。デザイナー自らがつくって、売る。ビジネスモデルとしても今後注目したい試みです。(文・写真/長谷川香苗)

▲ ピンク、パープルなど発色のいいカーテン布地が印象的。カーテンレールに取り付けるフックをもっと自由にしたい!とタイの自転車工具屋さんにつくってもらったのが、雄鶏や貝殻など愛嬌ある形のクリップ

▲ カーテンの端はメローロック加工で処理。通常のロック加工に比べて端に重みがかからないため、布が垂れることはないそう

▲ 照明シェードなどテキスタイルのさまざまな用途を提案